相場所感

不定期

2020/6/16

昨日はずいぶん疲れたと思ったが、今日の心労に比べたら子供だましのように思える。仕事の上でも随分と嫌なことがあったが、こうも凶事が続いて気が滅入るのは勘弁願いたい。

いくら下がり初めに売りを積んだとはいえ、ずいぶんと含み損があるが、このような動きがあるからこそ市場は面白いと思えてしまう。私自身今の市場で弱気の姿勢を崩してはいない。軒並み新高値というわけではないし、小売、工作機械も価格が新しい峰を見たとは言えない。NYダウが150ドル程度の上げで日経が1000円を取り戻した。NYダウの下げは取り戻せてはいない。日経は高値圏でもみ合いというのは不思議な話だ。恐ろしいことに800円下げた翌日に1000円上げた。誰もが何かを恐れて下げたがっているような狂乱だ。相場が強気でも弱気でもない誰かの動きに着いていくような相場だ。これ以上誰かが買うとは思えないが、このある意味法外な上げの相場が2週間も続いている。明日200円も300円も上がるようなら痛みを覚悟して損切りも考えなくてはいけない状況だ。1000円というのは異常な上げだが、前日の800円がなければ実質は200円の上げだ。先週末の下げは取り戻せない。値嵩株もすべてが取り戻せているわけではない。今日の上昇は怖くない、恐ろしいのはこのままトレンドが流されることだ。ボードゲームがひっくり返ってゲームが中断されるような気分だ。どれだけ局面を有利に進めたとしてもそんな状況ではなんの意味もない。素直に結果を受け入れるしかないだろう。

とはいえ、私は見方を変えてはいない。 今日の米国指標とその結果次第だ。 昨日ほどの売りのチャンスは喫緊では回ってこないかもしれない。しかし、かなりいい地点で建玉を建てられたと思っている。あとは反転の兆候がない限りは待ちだ。もし私が正しければ何も心配する必要はない、一方でもし踏み間違えたら当然の痛手を覚悟しなければならない。 なかなか面白い局面だというのは正直なところだ。