相場所感

不定期

2020/6/13

随分と日付が空いた気がする。

書くことがあったのだが、時間とやる気の問題だ。

さて、前回の上げに関する所感の後、今一度上げの強さを確認した。相場は軒並み上昇で為替が108円をブレイクしたところで金融なんかがおいしい株へと変わった。結局先週初めまで日経平均インデックス、三菱UFJルネサス日産自動車でいくらか儲けた。日経が上に伸び切ったところで手仕舞いのタイミングにミスがあって利鞘は想定の半分程度になってしまったが、うまく予想ができたことが肝要だ。

伸びきった株価は当然下へと落ちる。当初はゆっくりとしたトレンドの転換を予想していたが意外にもNYダウが火種となって荒れた相場模様になった。ありがたいことに金融が下がることは簡単に予想がついたので日経逆インデックス、金融、あとは小売を空売りしている。

NYダウが1800ドル下げたのに日経が160~300円の下げに留まっているというのは大した胆力だと思う。日経に関してはもはやなにも支えはないと言ってもいい。コロナの収束でかなりの経済活動が戻ってきたが、世界経済に牽引されて成長を期待するような場面ではない。NYダウも慎重な相場になるし為替もほとんどムードの牽引役にもなれない。日経寄与度の高い株が一斉に上げにでも転じれば話は別だが、現時点でその兆候はない。これらの大型株が下げのトレンドをはっきりと見せればすべてを売りに出ても問題ないような気さえしてくる。

ただし半導体とIT関連株だけは怖くて触れない部分がある。先週までの上げで今までの行ったり来たりの持ち合いを突破してしまった。これらはコロナの状況下でも一定の需要は見込める業界で、トレンドが下げとはいえ直前まで3週間も留まっていた持ち合いレンジを突破して下へ振れるかというのは微妙なところだ。 結局売り叩くことに魅力的な株は現時点でコロナの状況でも大型株に釣られて伸び切った人気株、先週の上げで上昇機運に乗りそうになった株の中でも経済活動の煽りを強く受ける業種に限られる。

ただ、NYダウの下げがかなり強いとはいえ、NYダウ自体が下落トレンドに転じた証拠はない。今週の下げ分の戻しが急なら日経もそれに釣られて大きな下落もなく持ち合いに入る可能性もある。株の積み増しタイミングに関しては少し慎重になる必要がある。
逆にNYダウの戻りが弱く、日経がそれに連動しないならすべてを売っても安心できる相場だ。